動画の作り方

フレームレート(fps)の選び方&比較|シーン別おすすめパラメータ

フレームレートの選び方と見た目比較 シーン別のおすすめパラメータ一覧

レームレートは、編集序盤から出力までコンスタントに出てくるパラメータですが、一般的には耳馴染のないワードの一つですよね。

5_フレームレート_1秒×フレームの説明

「秒…」とも「データ量…」とも異なる、フレームレートの概要・特徴・選び方について解説します。

ぼんやりと理解していた方・聞いたことのない方は、ぜひ参考にしてください。

迷ったひと・よく分からないひとは、取り込んだ素材データのフレームレートと同じ値にしておくと良いです。

データのフレームレートを調べる方法はコチラ

元データのプロパティで確認可能です。

  • ファイルを右クリック⇒プロパティ

以下の例では、フレーム率29.97なので、30fpsと理解すればよいです。

4_元データのプロパティ_フレームレート

フレームレート(fps)とは?

動画データの中身は静止画の集まりになっていて、静止画を順番に連続再生させることで、動いているように見せています。

\動画データのイメージ/

6_フレームレート説明_パラパラ漫画

ジーナ
ジーナ
ぱらぱらマンガと同じ原理だよ。

そして、フレームレートとは、1秒間に使われるフレーム(静止画)の枚数を表したレート(値)で、映像の滑らかさに影響するパラメータです。

【フレームレート値】

値は「1秒間のフレーム枚数を表す数字+fps(英: frames per second=フレーム毎秒)」で表記します。

  • 24fps:1秒間に24枚のフレームで作られた動画。
  • 30fps:1秒間に30枚のフレームで作られた動画。
  • 60fps:1秒間に60枚のフレームで作られた動画。
  • 120fps:1秒間に120枚のフレームで作られた動画。

レート(値)が大きくなるほど、1秒間に含まれるフレーム(画像)が増えるので、再生させたときに、動きが滑らかに映ります。

\1fps・5fps・15fps・30fpsの比較動画/

一般的に利用されている「シーン別のフレームレート」は次の通りです。

【実用シーン別 フレームレート値一覧】

fps説明
24fps映画で広く採用されているのがこのレートです。フレーム数を抑えつつ、画質を高めた設定です。
25fps欧州などのテレビやDVDでよく見られるレートです。
30fps日本国内などのテレビやDVDの主流です。
50fps欧州などのテレビやDVDで見られるレートです。25fpsよりなめらかな効果を出したいときに使います。
60fps日本国内のテレビやDVDの、フルハイビジョン以上の高画質映像や最新ゲーム機に採用されています。30fpsよりなめらかな効果を出したいときに使います。
120fps~一部ゲーム機やスマホなどで、対応するモデルがあるものの、一般的なディスプレイでは再現できるものは少ないです。

ジーナ
ジーナ
普通の映像は、30fps以下で設定するのが一般的だよ。

ちなみに、60fpsは、動きの激しいスポーツなどの動画再生に用います。

フレームレート(fps)選択時の3つのポイント

高いフレームレートは映像を滑らかにしてくれますが、高レートで出力しても意味がないばかりか、画質を下げることもあります。

適正レートを選ぶときに役立つ、3つの特徴を紹介します。

  1. 元素材以上の高レート出力のデメリット。
  2. 60fps以上で設定するデメリット。
  3. フレームレートと解像度のバランス

元素材より高レート出力する時のデメリット

フレームレートは、元データ=カメラで記録した時のフレームレート」に依存し、ソフトでレートを上げても素材の滑らかさは向上しません

例えば、ソフトで30fps(元素材)⇒60fps(加工後)へフレームレートを増量した場合、素材の中身は次の様な増え方をしています。7_フレームレート_レート変換_なめらかにならない説明

ジーナ
ジーナ
本来のフレームとフレームの中間的な画像が創作されるわけではないので、滑らかにはならない。

尚、フレームを増やすと、データ量も増えるため、以下のデメリットが生まれます。

【不適切に高いフレームレートを設定するデメリット】

  • メディアの保存キャパを圧迫する。
  • ストリーミングなど、読み込みに時間が掛かる。
  • 場合によっては解像度(=画質)を下げなければいけない。

結局、滑らかさの限界は元データのスペックに依存するので、高レートにするのはデメリットの方が大きいです。

フレームレートを上げる時は、ほぼ以下のパターンです。

  • フレームレートの値がばらなばらな素材を利用するときに、最も高いフレームレートに合わせる。

ジーナ
ジーナ
基本は元素材のレートで出力するのが無難。

データのフレームレートを調べる方法はコチラ

元データのプロパティで確認可能です。

  • ファイルを右クリック⇒プロパティ

以下の例だと、フレーム率29.97なので、30fpsと理解すればよいです。

4_元データのプロパティ_フレームレート

60fps以上で出力する時のデメリット

一般のTV放送は30fpsで放送されているため、普及しているTVモニターでは、せいぜい60fps以下のフレームレートまでしか再現できません。

ジーナ
ジーナ
TVモニターには、そもそも高フレームレートは必要ない

ブラビアなどの高速の再現性を謳うモニターでも60fps程度。

ちなみに、PCモニターやスマホでは、120fps対応も普及してきましたが、未だ標準は60fps対応です。

【モニター別 一般的な対応フレームレート】

TVモニターPCモニタースマホ
30~60fps60fps60fps

再生させるモニターのポテンシャルが60fps止まりだと、高レートの映像を作る意味はありません

フレームが増えることで圧迫される解像度(画質)へのデメリットを考えると、普通は60fps以下で設定するのがおすすめです。

ジーナ
ジーナ
高フレームレート対応ユーザーがターゲットなら問題なし。

フレームレートと解像度のバランス

フレームレートの増減はデータ量に直結するため、解像度とのバランスを取りながら、総データ量を管理する必要があります。

【映像品質設定と高フレームレート×高解像度 組み合わせ一覧】

 低データ×滑らかさ低データ×画質滑らかさ×画質低データ
高フレームレート××
高解像度××

【プロたちのリアルな使い分け】

映画

フレームレートは、人間の視覚がスムーズさを感じるぎりぎりの 24fps にまで下げて、解像度(画質)を可能な限り上げるのが一般的です。


動きの激しいスポーツ観戦ムービー

フレームレートを 60fps~120fps に上げ、キャパ不足に応じて解像度を下げるのが一般的です。

フレームレートの見え方 目視(動画)比較

一般の映像に設定するフレームレートは、60fps以下がベターです。

ちなみに、人間の視覚がスムーズに認識するのが24fpsなので、24fps・30fps・60fpsでは、普通の映像だと見え方に大きな変化は感じにくいです。

\24fps・30fps・60fps 横&円ゲージの動きで比較した映像/

ジーナ
ジーナ
少なくとも、わたしの動体視力だと大きな違いはないね。

一般的なムービーなら、映画と同様の24fpsもあれば充分で、むしろ画質(解像度)を優先する方がおすすめです。

ちなみに、高フレームレートで撮影した場合は、スローモーション編集をする場面で劇的な違いを生みます。

\30fps撮影と60fps撮影でのスローモーション比較/

高いフレームレートは、動画編集ソフトからの出力よりも、撮影時の設定の方が重要と言えます。

  • 人間の視覚では、24fps~30fpsでも充分に滑らかに見える。
  • 高フレームレートは、スローモーション再生や高速モーションを細かくカメラに収めたいときの、撮影設定にこそ必要。

シーン別のおすすめフレームレート値

わたしのシーン別おすすめフレームレート×解像度設定を紹介します。

視聴ユーザー・コンセプトなどによっても最適解は変わりますので、一つの考え方としてご覧ください。

 品質優先バランス優先滑らかさ特化高品質特化
解像度1080p~1080p~720p2160p~
fps60fps30fps120fps~24fps
効果・説明

激しい動きと画質が要求されるスポーツ映像や、動きを伴う動物の映像などの動画向き。

データ容量はかなり重くなる。

オールマイティに使える汎用性の高い組み合わせ。

ストリーミング配信でも品質を保て、データも軽め。

高速のモーションを綺麗に再現する設定。

ダンスムービーや超高速スポーツなど、利用シーンは限られる。

大画面での視聴や、色味を重視したい時の組み合わせ。

ギャラリー作品撮影や、映画撮影などに向く。

【解像度の「◎◎P」について】

解像度の「◎◎P」とは、縦方向のドットの数です。

例えば、1920×1080(フルハイビジョン)といった表記では、1080が縦のドット数に当たります。

よって、解像度表記は次のように表示されます。

  • 解像度:1920×1080=1080P

※フルハイビジョンの例

補足:ビットレートについて

出力設定に、フレームレートとよく似たワードに、ビットレート というものがありますが、全く異なるものです。

【ビットレートとは】

1秒間に転送・処理可能な情報量(ビット数)を表した数値です。

数値が高いほど、元のデータを忠実に再現する能力が高いことを表します。

  • フレームレート・解像度が大きくなると、データ量が増えるため、ビットレートも上昇します。
  • 素材の品質を高めるものではありません。

フレームレート同様、上げすぎても効果はありませんので、良く分からなければ初期設定のまま、弄らないのがおすすめです。

ジーナ
ジーナ
ちなみに、ストリーミング配信メイン×解像度HDでも、3000~6000Kbpsもあれば充分だよ。

まとめ

クリアフィルムを目のまえにかざして顔を隠している女性

フレームレートとは、1秒間に使われるフレーム(静止画)の枚数を表したレート(値)で、映像の滑らかさに影響するパラメータです。


【一般的に使いやすいフレームレート値】

通常利用30fps以下がおすすめです。

【30fps以下をおすすめする理由】

  • 人間の視覚では、24fps程度あれば普通に滑らかに見えるので、24fps以上担保されていれば過不足はない。
  • 日本のTVが30fpsなので、ほぼすべてのモニターも対応可能。

スピード重視:最大でも60fps程度がおすすめです。

【60fps以上はおすすめしない理由】

  • 一般普及しているモニターが対応できるのが、せいぜい60fpsまで。
  • フレーム増はデータ増に繋がるため、画質低下の要因になりかねない。

フレームレートの増減はデータ量に影響しますので、むやみに上げ過ぎず、画質とのバランスをとるのがポイントです。

以上、フレームレートの選び方&おすすめパラメータ の紹介でした。

人_マグカップに口をつけながら未来を予想しながら視線を外す女性

それでは、引き続き動画編集をお楽しみください。

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